歯科医院の院長はネットを見て戦略を考えるよりも街を自分の目で見ることが大切

歯科院長は、治療も大切ですが、自分の医院を経営していかなければいけません。

ですので、コンサルタントなどは
「マーケティングを勉強しろ！」など言っていたりするのですが、
正直そこまでの時間は院長にはないでしょうし、
院長に必要なことは、ドンブリ経営にならないように、数字を正しくみられるようにすること。
あとは、患者さんやスタッフのことを患者目線、スッタフ目線で考えることで十分だと思います。

最近ご相談をいただいた話なのですが、
「『「Googleマップ』」を見て自分の歯科医院がある地域をこと細く見れば良いと聞いたのですが、
やった方がいいですか？」と聞かれました。
ですので、この記事では、そのご質問に対しての回答をしていきたいと思います。

【すでに歯科医院を経営している人がマップを見ても意味がない理由】

新規開業する場合の先生でしたら、
まず最初に街を見る前に地図を見ることからおすすめします。

その理由は、道路の張り付き方と、
人がいるのか？競合相手はいるのか？を知るためです。
つまり、人口分布と競合分布から見る必要があるからです。

先に現地を見るのはNGです。
ですので、マップを見るのは間違ってはいません。
ただし、新規開業時の場合です。

すでに開業している先生が地図を見たところで
今経営している歯科医院の立地は早々変えることができません。
なので、マップを見たところで大した意味がないのですね。

【すでに歯科医院を経営している人は街を自分の目で見て回ること】

Googleマップといえど、新たに近隣に何ができるのかわからないでしょうし、
患者さんの暮らしなどを見ることができませんよね。

例えば、先生が経営している歯科医院が駅前の商店街がある場所だったとします。
それがある日、反対側の駅が開発されて、
駅直結のショップングモールと分譲マンションなどを作る計画発表されました。
それってGoogleマップに張り付いてもわからないでしょう。

ショッピングモールや大型スーパーなどができれば
生活動線は大きく変わってしまいます。

今はいいですが、開業してしまったら確実に商店街の人は減ってしまうでしょう。
それは街を見てみないとわからなかったりしますよね。
また、患者さんの暮らしを知ることも患者さん目線になる為には大切です。

マップに張り付いていても患者さんの生きた情報は得られません。
マップを見ることで、色々戦略を立てることができる！
という先生もいらっしゃいます。

確かに戦略を立てることはできますが、
ただ地図と睨めっこしていては戦略を立てることはできません。
ですが、マップを活用する方法があります。

【すでに開業している先生がGoogleマップを活用する方法】

先ほどの例をもう一度使いますが、
駅の反対側にモールとマンションができると想定した場合、
どのような道路の張り付き方と、人の増加になるのかを地図上で見ていきます。

また、反対側の競合分布も調べます。
これは開発段階でも道の区画整理はわかると思うので、
どのような生活動線の変更になるかもわかると思います。

生活動線が大きく変わらなければ、そこまでの影響はないですが、
動線が変わってしまったら新規の獲得は今よりも難しくなるので、
集患を今のうちから準備していくことが可能です。

また、既存の患者さんの定着、
休眠患者の掘り起こしなども同時に行っていけば対処できるでしょう。
このような場合は開業まで時間に猶予があるので、
早めに手を打つことができます。

地域の環境の変化は、
自分の目や患者さんとのコミュニケーションをとることで把握できます。

これは決してネット上の地図ではわかりません。
環境が変化することを知ってから地図は活用するものです。
もし、その変化によって大きく環境が変わるのなら
転院も考えていかなければいけません。

なぜなら、立地の選定は
店舗ビジネスにおいて成功の大きなウェートを占めるからです。

動線が変わってしまうことで集患ができなくなってしまう可能性もあるので、
先生は生きた情報を常に仕入れられるようにしていきましょう。

もし、このように環境が変わってしまう可能性がある場合は、
一度ご相談していただければ、転院を含めてアドバイスさせていただきます。