アポロニア歯科クリニック 移転工事(高知県高知市)
100坪の歯科医院
これからの歯科医院は2極化していくと言われています。
でも実際の大きな歯科医院を見ても、いざ自分がやるとなると難しい。
どういう導線が良いのか?
どんな外観が良いのか?
どんな内装が良いのか?
その他
お客さんの層は?
自費の割合や、集患のやり方、オペレーション、効率化
色々な問題があります。
正直、この規模にまでなると先生一人で全ての情報を集約して実行は難しいと思います。
この規模感で無くても今の情報爆発社会を考えると、一人で全てやるには難しい時代になってきたのかも知れないですね。
デザイナーの立場としても、正直この規模感だと一人の力だけでこの歯科医院を出来たか?
と問われると「無理」と言います。
おごるわけでは無いですが、私くらいのキャリアがあっても無理だと判断しました。
出来上がった写真だけ見ると
「あぁ、こんなもんか」となるかも知れません。
でも実際はとてつもない人と関わり、それぞれに任せてその分野の専門家に任せていかないとかなり無理があります。
歯科材料に関しては
株式会社マルミ歯科商店の吉田さん
消毒関係に関しては株式会社ヒンメルの田上さん
建物に関しては大和ハウス工業
家具に関しては最終プランニングボックスで請けました。
その他、様々な業者さんが絡んでいました。
先生には大まかな時期や、予算、方向性
大和ハウス工業には建築に関わる様々な業務
吉田さんにはメーカー関係やLAN、電気関係の押さえ
田上さんには消毒関係のレイアウトの提案〜引越〜教育
家具に関しては20年使っても修理いらずの家具。
プランニングボックスは総合プロデュースとデザイン
この様に分担する事により、それぞれの専門性を活かし
打合せ内容も時間も密度濃く出来るのです。
全員がプロなので、その周辺情報も半端ないんですね。
また専門用語であっても普通に会話が成り立ちます。
それなんですか?と言う質問もほとんど無く
あったとしても3言えば10理解していただけるのです。
そういったチームがあったからこそ出来たのだと思います。
10坪であろうが、100坪であろうが
大切な事があります。
それは基本に忠実で導線が管理されており、長持ちする事。
これは歯の治療と同じだと思います。
時間をかけるべき所は焦らず時間をかけ、集中する時は一気にする。
構造物が出来るまでは、色々な思考に時間をかけ
出来だしたら一気に下地や仕込みをしていく。
この様な連携が非常にスムーズに取れたので、大阪⇔高知間であっても
無理なく出来たのだと思っています。
大規模であっても、小規模であってもやる事は同じ。
また大規模になればなるほど予算管理も非常に大切。
建築を大手でしていたので、他にしわ寄せが行き当初思った事が出来ない事も多々ありました。
でも、それは流行ってからやれば良いだけの話しです。
今やらないと、後ででは絶対に出来ない事
それを組み込んでおけば、どんな変化にも対応できます。
これから歯科業界に起こる変化。
IoTの側面やAI、フィンテックなど従来の歯科医院を覆すような
変化が起きる事も想定してデザインはしております。
具体的にどんな変化が起きるのか?
それはまたの機会に。
そういった事を盛り込んだ歯科医院がこちら。
ドクターにアポを取れば気軽に見学もさせていただけるようです。
矢根のホームページを見ました。と言えば色々教えていただけると思います。