さくら通りみなみ歯科医院 新築工事(千葉県浦安市)
南先生は拙書「改装がもたらす経営攻略の秘訣(デンタルダイヤモンド社 著者矢根克浩)」
https://www.dental-diamond.co.jp/item/346
を読んでいただいており「開業する時は矢根さん」と決めていただいていたそうです。
いまだにこの本は使えるところが多いように思います。
と、言うか今の時代を見越して書いた本なので
今の時代だからこそ、活きるたくさんのノウハウが詰まっている内容にしたつもりです。
その縁で新規開業相談を受けました。
「矢根さんに依頼すれば必ず流行る」
そういう事では無く、本の本質を理解し依頼を依頼をいただいた事は非常に嬉しかったです。
状況としては
新築し、そのテナントに入ると言う事で建築の段階から関わる事になりました。
最初にオーナー側から出てきた図面はコレ。
さすがにコレでは厳しいとなり、ある程度の要望を建築業者に伝え
修正図面を待ちました。
建築業者やオーナーさんも新築なのである程度の要望は聞いてくれたようにも思います。
その次に出てきた図面がこちら
こちらの要望は満たしてくれているものの、
木造の限界とも言うべき、2階との通し柱の加減でプランにも限界がありました。
ただ、これを延々と繰り返していてもらちがあかないので
「これで、何とか書いてみましょう!」
と試行錯誤。
その次は融資です。
銀行用の見積と言う事で少し多めには書きました。
しかし、今の建築の状況は昔とは随分と違いました。
税理士やコンサルの言う総額って何から算出されているのだろう?
と不思議に思うくらい値段の格差がありました。
結果的には私が試算した見積でも少しキツイ予算では正直ありました。
この図面が出来た後、建築業者やオーナーさんが確認申請を出す為の図面が必要になってきます。
換気扇やエアコン、照明器具や、給排水、エアーバキューム、電気容量。
またそれぞれの仕様書。
まだ、融資の金額も決まっていない段階、ディーラーも決まっていない。
そんな時期に、どこに何を置き、その容量を教えてくれと言われるのです。
「それはまだ分かりません!」と言いたいのは山々ですが
今までの経験と実績があるのでその辺りはカバー出来ます。
【注意】
新築で、なおかつ今から建てるところにテナントとして入る場合は
通常とは順番が変わります。
普通
テナント現地調査→平面図→デザイン契約→チェアー・ディーラー選定→デザイン図面→見積→工事契約→施工→完成
これが大まかな流れです。
新築テナント
計画図→平面図→デザイン図面→チェアー・ディーラー選定→確認申請に必要な各種図面→各種仕様書提出→見積→建物完成後現地調査→全図面修正→再見積→工事契約→施工→完成
一手間も、二手間もかかります。
完成後の現地調査も重要です。必ずしも図面通りに出来ているとは限りません。
設備が足りなかったり、寸法が違ったり、仕様が違ったり色々あります。
そして、2018年現在は建築バブル
工事の単価がかなり高いです。
また家具工事もそうです。
そんなに長くは続かないとは思いますが、建築費の高騰は避けて通れません。
湯水のごとくお金が使えるのであれば別ですが
費用とデザイン・機能や導線を両立した歯科医院を望まれる中で
何をどうしていくか?このバランスが非常に大切です。
その辺りの提案が当社の強みの1つでもあります。
また工事が始まると、色々な問題が出てきますが
「出来ない」では無く「どうすれば可能か?」その追究が工事では大切なマインド。
多くの施工店は「出来ない」の一点張りが多いですから。
また先生の要望を満たすためにどの様にするのか?
より良い方法は無いのか?
他にもっと違う方法は無いのか?
それらを考えるのも1つの仕事です。
私はアーティストではありません。
自分のやりたい物や、自分の「作品」を残すためにこの仕事はしていません。
先生の内面をデザインで表現し
患者さんがより安心して入りやすく
また来院したくなる歯科医院と言う箱を作る。
これが仕事です。
それは言い換えれば先生自身の作品。
夢の実現を、デザインと言う切り口で可能にしているだけです。
新規開業は私にとっては何件も受ける仕事の1つですが
先生にとっては一生に1回のイベントです。
だからこそ、しっかり話を聞き色々な事を吟味する必要がある。
そう思って仕事をしています。
その打合せ、話し合い、修正を経て出来た歯科医院がコチラ。
大成功が大前提
結果3日間の内覧会で630名が来られ
初診予約だけで60名を越えました。
デザインも先生のキャラを引き立たす雰囲気に仕上がり私も満足しています。
あくまで、そこで働くのは先生やスタッフ。
特に最初は院長先生のキャラクターで歯科医院が流行るか流行らないかが決まります。
その先生が、優しい雰囲気なのか、怖そうな雰囲気なのか、背は高いか、低いか、痩せ型かそうで無いか?そういったあらゆる要素を感じ
より、魅力的に見せるのもデザイン。
間違っても、金太郎飴のような同じデザインをしている所に依頼はしないようにしてくださいね。
そこは、デザイナーがやりたい作品。
写真映えする歯科医院、同業他社に自慢できる歯科医院しか出来ません。
当社は先生のキャラクターが最大限引き出され
患者さんがまた来たくなる歯科医院を作ります。
それも機能・導線が考えられたベストの歯科医院です。
時代を見越して、この先がどうなるか想定するからこそ出来る事なのかも知れません。
今まで累計1200件させていただいた経験を、先生にこれからもフィードバックしていきたいと思います。
先生の声
矢根さんの本は開業準備をする上で、友人に勧められて読んでいました。患者さん、スタッフ、ドクターのことを本気で考えた機能的な設計に感心したのを覚えています。この本はノウハウが気前よく書かれていたので、この本の通りに設計してくれる人にお願いするつもりでいました。妻から、折角の人生をかけた開業なので、一度本人にお願いしてみたらとアドバイスされ、ダメ元でお願いしたところ、快く引き受けて下さりました。
新築スケルトンでの引き渡しから開業までの期間の短さと、施工業者が異なる環境から、こちらも焦ってしまい、無理難題を矢根さんにたくさんぶつけてきました。限られた予算と工期、業務の棲み分け等の制約がある中にも関わらず、常に尽力いただきました。一緒にいい歯科医院を作りましょうと本心から言っていただいた時は、本当に励みになりました。
最終的に、本当の意味で、自分だけの歯科医院が完成しました。内覧会で来場された方からは、『目に優しい照明ですね』と言われたり、開業15年の先輩からは、『スタッフ、患者動線が完璧な設計だね』と感心されたりしました。
私にとっても、審美的かつ機能的な職場空間となり、いるだけでワクワクする場所となりました。中でも、美しく作られた家具は何と言っても所有する喜びを与えてくれます。美しいだけでなく、あり得ないくらい緻密に計算されて治療や裏方の作業がしやすいように作られています。関係者から感心される度に、自分が褒められているように嬉しくなりました。実際矢根さんが私だけのために設計してくれたものなので、当然といえば当然なのかもしれません。
最後に、完成された内装に満足している私を見て、矢根さんが言った言葉は『20年くらいは余裕で使えますよ』でした。審美性、機能性に加えて永続性まで兼ね備えたものであるものなのです。私は大学病院の補綴科に18年間勤めていたのですが、そこでの補綴治療の目指すところと全く同じであることに後になって気がつきました(補綴治療は審美回復、機能回復、永続性の確保を目的とする)。本物の仕事をされたところで、今後、本物の診療をして行きたいと思います。ありがとうございました。
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