歯科内装・開業に関するブログ
9.272016
歯科医院内の人間関係を良くする図面!?
実際この図面は現実的ではありません。
でも、こういう図面を書く背景があるんです(^^;)
これで図面が決まると、結構使いにくい歯科医院になってしまうんですね。
「じゃあ、なんでこんな図面を出すんだ!」と言われかねませんね。
それでも、必要な図面なのです。
もちろん、受付の所の穴を拡張出来なかったり、壁が構造体に入っているので
今以上広げられない。そんな制約はありますよ(^^)
それだけでなく、この案件には事業継承が絡んでおります。
息子さんとお父さんが一緒に歯科医院をする。
その為の改装。
フロアが分かれていればそれはそれでいいのです。
また親があまり口を出さないケースも良いんです。
それか息子さんが全くこだわりが無い場合も良い。
ただ、ガッツリ親子一緒でやり、なおかつ息子さんのやり方に納得していない
でも改装しなきゃいけない。
そんな場合、こういう捨て図面を用意します。
最初は分かれて良いねぇ〜とはなります。
しかし現実的に考えると?
カルテの保存や問い合わせの連絡があった時。
レントゲンを撮る時(まぁ、チェアーサイドデンタルという方法もありますが禁止されていますので積極的には言えません)
チェアーの台数に比べてスタッフルームが小さい。
等々、他にも問題が沢山ある図面です。
なので最初はコンセプト図面で
親子が話す機会を作る。
その後、お互いの意見を聞く。
結局、誰の意見を中心に進めて行くかを決定。
その後、中心にならない人の本音を聞く。
それを中心人物に話す(第三者だから聞ける事もある)
それを何回か繰り返し、最終的に「医院全体としてより良い方向とは?」を真剣に議論して
ようやく私が思う最終形態を出すわけです。
いきなり最終形態を出すパターンもあります。
その見極めはファーストインプレッションですね(笑)
では、そのファイナルイメージの図面はどんな物?
って気になりますよね。
今受付を真っ二つにしている壁!これ、1ミリも削れないので…
結構難しいですがスペース効率と直感的に考えるなら…
受付はココでは無い事がハッキリしています(笑)
イヤー、ほんと毎回悩みます。
図面に悩む事は無いのですが、その医院の人間関係に悩む事が多いですね(笑)
未来を予想して、人間関係を良くする図面を書くのが難しいんです。
だからウチは、どんなに仕事が困っても「未来が見えない先生とは仕事はしません」
えらい上から目線かも知れませんが、お金も為にやると…
西條剛央師匠が
著書「チームの力」で書いておられました。
欲望に歪んだ知性は「正しく」不正解を導くと。
だから矢根はどんなにお金を詰まれようとも
未来が見えない先生とは仕事はしない!
お金のためだけに仕事は取らない!って事を守っています。
15年も(笑)