歯科内装・開業に関するブログ
4.42023
歯科医院で売上1億って本当に必要なのか?
売上アップばかり考えると失敗する理由
「歯科医院 1億」という検索キーワードなどもあり、歯科医院で
売上1億を目指している先生も密かに多いのではないでしょうか。
1億という響きはいいですよね。
売れている感はめちゃくちゃ出ます。
ですが、実は売上アップを考えすぎてしまうと
失敗してしまう可能性も高まっていくことをご存知でしょうか?
歯科コンサルなども含めてコンサルタントはこぞって
「売上1億を目指しましょう!」
と言っていると思いますが、果たして歯科医院にとって
売上1億は正解なのか?という疑問を私は感じています。
もちろん売上はあった方がいいのは当たり前の話なのですが、
それよりも考えてほしいことがあります。
コンサルタントなどの数字のマジックに騙される前に
ぜひこの記事を参考にしてみてほしいと思います。
【売上アップを目指すと失敗する理由】
いきなり本題に入りますが、コンサルタントなどは
ネットで見ていても売上アップの方法を色々発信しています。
ユニット数を増やして、患者の稼働数を増やしましょう。
広告を出して集患に力を入れましょう。
マーケティングを学びましょう。
看板を出しましょう。
動画やSNSなどに力を入れましょう。
などなど。
様々なことが言われていると思います。
売上を上げることは大事なことなのですが、売上アップのみを
考えてしまうと失敗してしまう可能性があります。
例えば、売上アップを目指してコンサルタントに
「広告を出しましょう!」と言われるとします。
LPやホームページを作り、広告を出します。
まず、サイト制作に50万円から100万円ほどかかってきます。
そして、広告費に10万円から30万円ほどかけるとします。
コンサルタントへのフィーもありますよね。
このお金はどこから出るのかご存知ですよね。
スタッフ3名、ユニット3台で、年間4000万円ほどの売上の
歯科医院があるとします。
月間の売上は333万円くらいです。
歯科医院の平均的な粗利益は80%と言われているので、
粗利は、266万円です。
ここから、スタッフの給与、家賃、水道光熱費、リース代などを
払っていきます。
仮にスタッフの給料を20万円とすれば、人件費は60万円、家賃が20万円、
水道光熱費、リース代諸経費込みで20万円ほどとしましょう。
100万円が経費となり、残りは166万円となります。
正確に言えば税引き後利益から捻出するのですが、
この166万円から広告費などを捻出しなければいけません。
しかし、コンサルタントの多くは利益のことは一切触れずに、
「売上高が300万円あるから、広告費に100万円使ってもっと売り上げればいい!」
というのです。
なにが言いたいかというと、売上アップを考えてお金を使って
利益を失ってしまう結果となっているのです。
【大事なことは売上高ではなく利益です】
売上を大きくしていこうと、お金を使うのではなく、
利益をいかに大きくしていくかを考えていきましょう。
仮に、
集患に年間1000万円使って、売上が5000万円まで伸びたとします。
1000万円も売上が上がっていると、
広告などの効果はすごい!と思うかもしれません。
しかし、実際の利益はどうでしょうか。
何もせずに4000万円の売上で、3200万円が粗利です。
5000万円の粗利は4000万円ですが、
1000万円を集患に使っているので3000万円となります。
何もしなかった時よりも粗利が低くなっているのがわかりますよね。
歯科医院だけではないのですが、このように売上高を目指して、
利益を失ってしまい、会社にお金が残っていない。というケースが
多くなってしまいます。
これでは売上を上げれば上げるほど利益が下がってしまいますよね。
大事なことは、売上ではなく利益ということがわかっていただけでしょうか。
利益をしっかり残せる仕組みを作ることが最も大切なのです。
このような話って歯科コンサルタントなどはあまりしないのですよね。
お金を使って売上を上げる話ばかりが多いような気がします。
もし、今以上の業績アップを目指すのでしたら、売上ではなく
利益にフォーカスしてくれる方に相談した方が失敗は無くなると思います。
今回は、売上について記事にしましたが、今回のような内容以外で
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