歯科内装・開業に関するブログ
5.282023
歯科衛生士同士が仲が悪く業務に支障が出る時の適切な対応
歯科医院の問題は、集患よりも離職が多い点ではないでしょうか。
採用、定着にお金をかけてもすぐに辞めてしまう。
スタッフ同士の仲が悪く、しょっちゅう険悪な雰囲気になり他のスタッフも
気を遣って業務に支障が出るようになり、生産性や効率が悪くなっている。
こんなお悩みを抱えている院長もいます。
毎日忙しい歯科医院では、そんなスタッフでも辞めずに働いてくれれば
仕事は回るのでなんとかなっていると思いますが、できればもっと業務に
集中して働いてほしいですよね。
このようなスタッフがいると、他のスタッフが辞めてしまうきっかけにも
なってしまう可能性もあります。
では、このように仲が悪く業務にも支障が出るスタッフがいる場合は
どのように対応すればいいでしょうか?
【院長が仲裁に入って当事者同士を話し合いさせることでは
解決しないことが多い】
一般的には、
院長が間に入って、当事者同士で話し合って解決させようとすることです。
話し合いをさせることでお互いの理解を深めて関係を改善させて
解決に向かうことを模索する人が多いでしょう。
なので、院長が間を取り持ったり、コミュニケーション研修などを
受けさせて関係構築を作ろうとします。
そして、お互いが変わるように説得したり、なだめたりするような
関わりをするでしょう。
この方法は決して間違った対応ではありません。
話し合いで解決するのであれば良いと思います。
とはいえ、話し合いで解決できていれば、すでにここまで仲も悪く
険悪になっていないでしょう。
周りのスタッフにも影響が出ていて関係修復が難しいのは院長自身も
よくわかっていると思います。
なかなか改善できない人間関係に振り回されてしまうことは
院長にとっても頭が痛いことですよね。
【院長が問題とすることはスタッフの仲の悪さではなく、
業務に支障が出ていることです】
スタッフ間の人間関係が悪化した時に
どうすればコミュニケーションが取れるのだろう?
どうすれば仲良く働いてくれるのだろう?
と、仲直りする方法を一生懸命考えてしまうと思います。
しかし、院長が本来スタッフに求めることは、
「仲良くする」ことではありませんよね。
「仕事をしてもらうこと」のはずです。
仲が悪く、関係性が周りから見ても悪化している場合は、
お互い感情的になっています。
「あの人が嫌いだから、あの人の仕事はやらない」では、
仕事はまわりませんよね。
また、他のスタッフや患者さんに相手の悪口を言いふらす。
など、
業務に差し支えることが問題であり、仲が悪いことが問題ではありません。
では、何が問題かというと、個人的な感情にとらわれて仕事をしないこと。
そして、悪口を言いふらすことなどです。
なので、問題とすべきところはこの二点で仲が悪いことではありません。
【院長が対応すべきことは、個人的な感情が理由で
業務を放棄するスタッフに業務の改善を求めることです】
院長がすべきことはコミュニケーションを取らせること、
仲良くさせることではありません。
スタッフに対して、業務に支障が出ている行為を改善してもらうことです。
ここが本当の問題のはずです。
人間関係が悪い職場では、スタッフの人間関係をどうしたら良くなるのか?
を考えてしまいます。
しかし、それが業務に対する問題ではないのです。
ですので、
当医院は、どんな患者さんに対してどのような歯科医療を提供するのか?
そして、その業務を明確にし、スタッフに浸透させていくことも必要です。
もし、これをお読みの歯科医院で同じようなケースがあった場合は、
本当の問題は何かを見極めて適切な対処をしていきましょう。
仲良く働くことが目的ではなく、患者さんの歯の健康を守ることが
本来の目的のはずです。
その為にスタッフにも働いてもらっているはずです。
そこを間違わないように対応していきましょう。
プランニングボックスセブンでは、歯科医院の内装デザインを行なっています。
デザインの視点だけではなく、マーケティングの視点、この記事のような
心理的な視点などから、院長先生に対して最適な内装を提供しています。
また、コンサルティングなども行なっていますので、お気軽にご相談ください。