歯科内装・開業に関するブログ

歯科医院開業で家族の不安や反対を応援に変える方法

歯科医院の開業時には設備投資などにかなりのお金がかかります。

また、外装、内装なども入れていくと数千万円から1億円以上
かかりますよね。

開業時にはしっかりとキャッシュフローなどもシミュレーション
してはいるものの大丈夫かなぁと不安を感じることもあると思います。

もちろん、家族もあなた同様に不安を感じるでしょう。

うちの夫はこんなに借金して大丈夫なのだろうか?

開業しないでこのままの方がいいのではないか?

などと、感じているかもしれません。

以前、開業する歯科医院の内装工事の際に院長の奥様から
こんなお話を聞きました。

「夫が歯科医院開業で数千万円銀行から融資を受けるようですが、
融資っていってもただの借金ですよね?
夫はみんなこんな感じとは言ってますがすごく不安です。
私の父親は借金だけは絶対するなといつも言っていたのですが
歯科医院の融資だと安全なものですか?」

やはり商売として大掛かりな借金をするということに対しては
家族、特に奥様が不安を感じますよね。

できれば家族にも応援してほしい!
これから開業して成功を目指すのでしたら誰しもそう思うことでしょう。

ですが、ここで夫婦が揉めてしまうことも少なくありません。

そこで、この記事では、家族やパートナーに納得してもらい
応援してもらう方法をお伝えしたいと思います。

 

【家族が不安になる理由はお金の心配ではなく
先のことがわからないから】

上記の相談も一見お金のことを相談しているように見えますが、
その裏の本心は違います。

ここでお金の説明をしてもイマイチわかってもらえず
喧嘩になってしまうでしょう。

不安の正体とは、未来がわからないことから生じる感情です。

新型コロナウイルスで世界中が不安に駆られた理由も同様に
未知のウイルスで「どうなるか」という情報が不足していたからです。

開業時も同様に、家族の不安は「今後どうなるかわからない」ことです。

家族に不安を持たれたまま開業してしまうと開業後も口を挟んで
きたりして、揉めてしまったりすれば本業に支障が出てしまいます。

ですので、この不安を払拭して気持ちよく開業を迎えた方がいいですよね。

 

【不安を払拭させるためには、自分はどんな患者さんを相手にして
どんな歯科医院を作るのかを明確にし伝えること】

お金の話をしても家族が開業するわけではないのですから、
何にいくら使うかなどの仕訳を説明しても理解してもらえません。

そこを説明するのではなく、どんなビジョンを持っていて、
どのようなコンセプトの歯科医院を作るのか?
そして、どんな患者さんを相手にし、どのような貢献をしたいのか?
などを明確にすることが何より重要です。

つまり、どんな未来を描いているのかが明確になっているか、
いないかが重要なのです。

そこに、どれくらいの収益が見込めるのかをわかりやすく伝えていけば
安心してもらえるでしょう。

これは、歯科医院を開業して成功するためにも重要な要素でもあります。

なぜかというと、自分が開業する歯科医院のビジョンやコンセプトや
ターゲットをわかりやすく言語化できないということは、
誰に何を提供するのかが事前に決まっていないことになるからです。

家族にすら説明できなければ集患なんてできませんよね。

例えば、何も決まっていない状態で、
「これだけのお金がかかるのは、最近の歯科医院はカフェやホテル
ラウンジのようなおしゃれな内装になっているからお金がかかるんだ!」

と伝えても不安を感じている人にはピンときませんし、
私の夫はこのまま開業しても大丈夫か?となると思います。

それよりも、

「開業する地域の患者さんの歯の健康を考えて、歳を取っても元気な歯で
いられるように、自分が今まで培ってきた予防歯科の技術を提供して、
保険診療にはできない地域の住民の健康寿命に貢献する」

というビジョンを掲げ、安心・安全な医療を提供することで
患者さんに長く通ってもらうためにはこれくらいの開業資金が必要だ、
と伝えるとどうでしょうか?

そして、その収益モデルを簡単に見せることで
納得してもらえるのではないでしょうか。

 

【ビジョンやコンセプトやターゲットが明確になるから
どんな内装にすればいいのかも決定する】

上記のように、ビジョンやコンセプト、ターゲットなどが
事前に決定していると、内装デザインも明確になります。

どんな色使いにすればいいのか?

照明の色使いはどうすべきか?

受付は?

チェアーの台数は?

など全てが決定しやすくなります。

そして、そこに院長先生のキャラクターなども併せていくことで
患者さんに愛される歯科経営が可能になると思います。

家族への理解は実は、開業の成否にも関連してくる重要なポイントで、
実際に自分自身がどこまで明確に開業についてを考えているか?も
問われているのではないかと思います。

言語化できないことは実現できませんよね。

家族に説明して納得してもらえるということは、内装などでも
どんな医院にしていきたいのか?を明確に伝えることにつながるのです。

開業時にはお金のことにとらわれがちですが、それよりもまずは、
院長先生が作りたい医院を言語化してみましょう。

内装コンセプトを明確にすることから始めてみても良いと思います。

その際には、ぜひご相談してください。

一緒に考えていきましょう!

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