歯科内装・開業に関するブログ
12.272022
歯科医院の経営を立て直す為に必要なこと
プランニングボックス7は歯科医院の内装デザインが仕事なのですが、
私自身は自分で言うのもなんですが、マーケティングの知識もあり、
歯科内装デザイン以外でも、売上を作ることに関しては得意としているので、
たまに、経営相談なども受けることがあります。
歯科医院はオーバーストア状態と言われて久しいのですが、
経営改善や立て直しのご相談を受けることもあります。
その中にはすでに手遅れの場合もあるのですが、もし、今すぐ立て直しが
必要だ!と思っている方は、この記事が参考になればと思います。
【経営を立て直すためには、売上を上げようとしてはいけない】
経営悪化するところは、
なんとか売上を上げなければ!と頑張ってしまいます。
しかし、悪化している時こそ
売上を上げるために頑張っては火に油を注ぎます。
え?頑張らないとダメじゃないですか?と思うでしょうが、
頑張ればコストがかかりますよね。
結構多いのが、売上が下がっているのに、広告や看板設置など
逆にコストをかけ過ぎてしまうことです。
また、チェアー稼働数を増やせば売上が上がる!と
余計な設備投資で更なる借金を増やしてしまう行為です。
コンサルの中にはチェアーを増やせば売上が上がるでしょ?と
言う人もいますが、それは患者さんが常に来ている場合です。
患者さんが来なくて売上が上がっていない場合に
チェアーを増やしても埋まることはありません。
そしてこれらは本来、利益から捻出するものです。
つまり、儲かっている時に行うべき施策です。
売上を取りにいってコストをかけていれば必ず倒産します。
売れていないならコストは下げることが必須です。
では、どうすればいいのかというと、逆に売上を下げることです。
チェアーが稼働していないなら、チェアー台数を減らす。
そして、固定費の削減を考えること。
人を切るのは最後の手段ですが、経営再建したい場合は、
まず利益が出るように持っていくことです。
なので、必要最低限のスタッフにすること。
つまり、利益が出る売上にすることです。
そして、自分の院の良さを再構築しましょう。
院長が患者さんに最も貢献している、喜ばれている治療は
どのような治療なのでしょうか?
そこを明確にし、丁寧な治療を心がけることです。
経営がうまくいかないときは焦ってしまいます。
それは必ず患者さんにも伝わってしまいます。
院長の本来の治療に集中すること。
そして、利益がしっかり出てきたら再び優秀なスタッフを雇って、
稼働率を上げていきましょう。
【なぜ売上が下がったら広告を出してはいけないのか?】
売上が下がったらなんとか集患しないと!と思うでしょうが、
患者さんが来ないということは、売れてないということになります。
売れてないのには原因があります。
その原因を解消して、再び患者さんが戻ってこないと
広告は出してはいけないのです。
その理由は、患者さんが来ない医院を広告しても
良さが見えないからです。
なぜ患者さんが遠のいたのかを客観的に知らないと、
仮に広告を出して集患できたとしてもそれは一瞬で
同じことを繰り返してしまいます。
例えば、患者さんが遠のいた原因が、
院長やスタッフの雰囲気の悪さだったとします。
常にピリピリしていて、院長のキツイ言葉が治療中にも
出てしまって、それが口コミで広まり離れてしまった。
これが原因だったら致命的なのですが、
そこを改善する必要があります。
この場合は、イライラしないオペレーションと、
スタッフ間とのコミュニケーションの改善が必要になります。
また、近くにライバル医院ができて売り上げが減ってしまった
という場合もあります。
この場合は、患者が奪われてしまった可能性もあるので、
ライバル医院の規模、治療方針などを調べて、
どんなことを患者さんが求めているのかを知りましょう。
そして、ライバルがやっていることが自院でも可能なのか?
可能であれば、あとは技術力の勝負となります。
【すぐに売上が上がる!とは思わないこと】
売上が下がってくると、なんとか集患を増やさなければ!
と焦ってしまうと思います。
そんな時に目に飛び込んでくるのは、
【楽に】【すぐに】売上アップなどの文句です。
しかし、集患するのもコストがかかりますし、
楽に、すぐにという魔法はありません。
そのようなものに飛びつき、すがってしまったら、
さらにお金を失って、倒産が早まってしまいます。
やるべきことを着実にやっていきましょう。