歯科医院の集患がうまくいかない時に見直してほしいこと

歯科医院は、開業してしまうとそれなりになんとかうまく
いってしまうことも多く、あまり集患などは考えないという
ことが多かったと思います。

しかし、以前から歯科医院は数が多いので倒産が増えるなどと
言われていますが、2021年度の歯科医院の倒産件数は実際には
10件程度で、大きな危機感を抱いている先生はあまりいないの
ではないか？と思います。

しかし、2022年に入って、
「歯科クリニック経営の（医）幸歯ノ会［東京］が破産申請」
というニュースがあったように、確実に厳しくはなってきています。

中には、なんとか踏ん張りながらやっているという歯科医院も
あると思います。

もし、このサイトを見ている先生で、集患に苦戦していると
思っていたらぜひ今回の記事を見てほしいと思います。

【当たり前のことを当たり前にできているか？】

歯科医院に限らず全ての店舗経営に言えるのですが、
クリーンネスは特に医療の現場では重要です。

コロナ騒動などもあり、患者さんの目も厳しくなっているので、
掃除など衛生状況は集患を考える以前に見直してみましょう。

この時スタッフに「掃除や整理整頓をきちんとしましょう！」
と院長が言うと思います。

実は、掃除などができない医院は、このような言葉をスタッフに
発して、できてない！と怒ってしまうので最終的にスタッフの
離職につながってしまいます。

ではどうすればいいのか？
それは、院長が考える掃除とはどのような定義なのかを明確に
指示することです。

掃除とは何をどこまでやるのかを事細かく指示しましょう。
整理整頓なども同様です。

【スタッフ間の人間関係や院長との関係の改善】

院内の雰囲気は患者さんに伝わってきます。
歯科医院の離職の原因のNO’1は人間関係にありますから、
院内での人間関係が良好になっていない場合は患者さんの
リピートは減ってしまいます。

人間関係を改善するためには、何が1番問題になっているのか？
その原因を先に把握することです。
雰囲気の悪さが実は院長先生だったり、院長夫人のせいだった
ということもよくあります。

また、スタッフ間での問題は、オペレーションを明確にすることで
ある程度改善できます。

例えば、中途採用で入ってきたスタッフを既存のスタッフに
そのまま丸投げで任せている医院はよく見かけますが、
経験があるから大丈夫！ではありません。

経験があっても、その歯科医院でのやり方、院長の治療方針などは
全く知らないのでどのように立ち回ればいいのかわかりません。

ですので、中途採用者がきた時にどのように働けばいいのかを
決めておくことも必要です。
その際には、経験豊富であっても、この医院では新人なんだということを
伝えておきましょう。

そうすることで、既存スタッフのイビリなどは減る可能性もあります。

【集患が急激に減った時は、近くにライバル歯科医院ができていないか、
商業施設などができていないかを確認しましょう】

今まで順調に新規患者も取れていたのに急に来なくなったということも
たまにあります。

その際に、確認してほしいことは、
近隣に新たに歯科医院ができていないか？です。

もしできていたらどんな医院なのか見極める必要があります。

また、商業施設などが近隣にできることで、それまでの動線が
変わってしまうことがあります。
生活動線が変わるということは、患者さんの行動も変わるということです。

今までは、買い物などでよく見かけるから歯医者に行くならここ！
となっていたのが、商業施設ができたことによって、買い物に来なく
なってしまうので見つけてもらえないということも起こり得ます。

この辺を見極めないと、いくらマーケティングを駆使しても
立地が変わってしまっているので無駄になってしまいます。

先に、立地やライバルなどの情報を把握することで
やるべきことは変わってきます。

【1番大切なことは、院長の治療方針を明確にして、

　スタッフにも患者さんにも浸透させること】

歯科医院の経営で1番大切なことはターゲットを絞るとか、
マーケティングを駆使することではありません。

院長のビジョンや治療方針を明確に反映させた歯科医院作りが
必要になってきます。

これは、内装も含めて重要な要素となります。
集患がうまくいかない時こそ、基本に立ち返って当たり前を
当たり前に行えるように見直していきましょう！