歯科内装・開業に関するブログ
8.292017
歯科医院の開業、LED電球編
どんなLED電球を選べば良いのか?
正直分からないですよね。
メーカーも沢山あれば、色や値段もバラバラ。
これって買う側にとってはどうなのだろう?と不思議に思う事があります。
私はこういった照明器具を選ぶプロなのであまり悩みませんが
素人となると話しは全く変わりますよね。
電気屋さんに行ってもビックリするくらいありますからね。
私の場合選択基準はまずRa(演出評価値)をみます。
※Raとは太陽光を100とした場合その色の再現性がどの程度まで可能かを示しています。
このRaが低い電球は絶対選びません。
その次にメーカー。
その後ようやく色になって最後に値段。
Raを書いてないメーカーはダメです。
安いLEDだとRa60とかありますから。
昔の蛍光灯がRa85くらいです。
Ra60と言えば、水銀灯レベルです。顔色が緑色に見えます。
こういうのを歯科医院に使うと大変。
シェードを正確に見る事が出来ません。
こういった事も、設計施工が同じだと分からないのです。
まず先生が「この光、少しおかしくない?」と見極める目を持っていません。
さらに分かったとしても、工務店に「LEDなんてこんな物ですよ」と言われたら…
そして「良いLEDを選んだら照明の費用だけでも倍くらいになりますよ!」と
畳みかけられたら渋々納得するしか無いですよね?
設計と施工が別だと
形や仕様、使う物が同じと言う前提で見積をします。
換気扇やエアコンの数もです。
そうなると、費用のバラツキはあまりありません。
それに施工店は面倒な打合せや図面を書かなくて済むので10%くらいは安くなります。
結果として金額は同じになり、先生の満足度の高い物が出来ます。
話しはかなり飛びましたが…
15年前から使っているプランニングボックスオリジナルのテクニックが
冒頭の写真です。
えらく雑に見えますね(笑)
前提として、工務店が予算に合わせて配置してきた物です。
それの電球指示になります。
これからまた図面を起こします。
もう少しダウンライト関係が欲しいところですが、予算に合わせるのもプロの仕事。
その範囲内でどうするかを考えます。
電球色と蛍光色(昼光色や昼白色)を織り交ぜて使う。
これにより単体でのRaの低さをカバーして100%以上の光を演出する狙いがあります。
また蛍光灯の色だけは若干陰気なイメージを与える量です。
そうならないように効果的に電球色を入れます。
この図面では、青色の部分が昼白色(5000K)少し青みがあるLED
それ以外の部分が電球色(2700K)電球の色ですね。
LEDにも色々なメーカーが色々な種類の電球を出しています。
40000時間とか書いてありますが、実際はそんなに持ちません。
それに理論的に40000時間光が付いているだけで、照度低下は起こっています。
LEDは値段では無く保証のしっかりしたメーカーを選ぶように心がけてくださいね。
歯科医院を開業していきなり電気が切れる事もあります。
球変えが出来る機種であれば即日対応できますが、LEDで球を変える事が出来る物は殆どありません。
あったとしても、その球(LEDの場合コア)を取り寄せるのに時間がかかります。
なので、現実的には器具自体の交換。
いきなり切れて気分は悪いとは思いますが、こういった現象もあると言う事を頭の片隅に入れておいてくださいね。
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