歯科医院の内装は院長の思いが詰まった「こだわりの内装」は失敗する！内装にも必要な患者目線とは？

開業を目指し、ドクターとして修業をしている期間は
様々なことを考えていると思います。
そこで働いて感じる良い部分、悪い部分などを自分が開業する医院に照らし合わせて「
自分が開業する時にはこんな医院にしよう！」と考えていることでしょう。

そんな医院の中に、
開業する時に院内をどのようなデザインにするのか？
という内装があります。

開業医を考えている先生は内装デザインにも
こだわりを持っているという先生もいらっしゃいます。

通常の業者ではその先生の「こだわりの内装」を
そのまま形にすることがサービスだと考えているのですが、
私の場合は少し違います。

その理由は、院長自身の「こだわり」は
患者さんや働くスタッフのことを考慮していないことが多いからです。

内装は院長一人のものではなく当然ですが患者様もいますし、
受付、歯科助手、歯科衛生士などスタッフもいます。
その人たちのことを考えないと失敗してしまいます。

内装費はそれなりにお金がかかります。
なので、すぐにもう一度！とできるものではありません。

できればあの時こうしておけばよかった！
内装業者さんの言うことをちゃんと聞く耳を持って聞けばよかった。
と後悔しても遅いのです。

そこで、開業して内装で後悔しないように、なぜこだわりの内装は失敗するのか？
をお伝えしたいと思います。

【なぜ院長のこだわりの内装は失敗してしまうのか？】

内装はこだわって作った方がオシャレでカッコいい内装になりそうですよね。
実際にこだわりの内装で、「オシャレ」「歯医者に見えない」
などという評価をされている歯科医院もあります。

「見栄え」をベースに内装をこだわると確かにオシャレな内装にはなるのですが、
肝心な機能性の使いやすさや、人が行き来する導線がなく
非常に働きにくい環境になってしまいます。

チェアーとの間隔なども狭いと治療しにくくなるでしょう。
見た目はオシャレだけど働きにくい環境になるので、
常にストレスを抱えてしまうことになります。

オシャレでカッコいい！といいう評価を求めて
今のトレンドを踏まえた内装にしてしまう先生が多いのですが、
歯科医院の先生が評価されることは内装なのでしょうか？

歯科医院の先生は治療技術での評価が一番ではないでしょうか？
院長がこだわるべきところは内装ではなく、治療方針です。

【内装にも必要な患者目線】

内装は院長の思いだけの一方通行では、
先ほども述べたように使いにくい内装となってしまう可能性のが方が高いです。
そうではなく、患者さん、スタッフ、皆さんが使いやすい環境にすることです。

患者目線とは何か？というと
患者さんが感じられる安心、安全な空間を保てられるか？
ということが一つあります。

例えば、ゴージャスで高級感ある内装にした場合に患者さんは、
高額な請求をされるのではないか？
ここの歯医者で大丈夫なのか？と不安な気持ちを抱くでしょう。

また、最近流行りのカフェのような空間の内装。
一見落ち着くように感じますが、歯医者は歯医者でありカフェではありません。
患者さんはその場でゆったり時を過ごすなんてことは考えていないはずです。

歯医者にいくのですから治療をするわけですよね。
であれば患者さんが考えることはゆったり時を過ごすのではなく、
治療についてや早く終わらせてほしいなどと考えているはずです。

受付、問診、診察から会計までスムーズに進められるような
オペレーションを組みやすい内装にすることが患者目線でもあります。

また、スムーズにできるオペレーションが組みやすい内装であれば、
スタッフにとっても生産性の高い内装になります。

患者さんのことを考えた院内設計にした方が
患者さんの不安や不満を解消することに繋がります。

【患者さんのことを考えた内装にして愛される歯科医院を目指しませんか？】

歯科医院数は多く、開業してもライバルも多い業種です。

だからこそ、患者さんのことを考えて信頼関係を結んでいくことが
長く経営を続けていくために必要なことでもあると思います。

なんとなく開業すればそこそこ儲かった！という時代ではありません。
患者さんに愛されるようになる医院を作っていくことが
もっとも大切ではないかと思います。

先生の描いた夢を形にすることももちろん大切なことですが、
それが強すぎてしまうと独りよがりになってしまいます。

先生の未来を考え、そして最終的にどうするのが1番得なのか？
そういったことも内装を通じてお伝えすることが私たちの仕事でもあります。

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