歯科内装・開業に関するブログ

歯科開業 居抜き物件は本当に安く上がるのか?居抜き物件のメリット・デメリット

歯科医院を開業するときにまず最初に行うことは
物件探しではないでしょうか。

設備投資にもお金がかかる歯科医院は
できるだけ予算を抑えたいと考える方も多いですよね。

なので居抜き物件を探される院長もいると思います。

居抜き物件は確かに開業するだけならメリットはたくさんありそうなのですが
本当にメリットばかりなのでしょうか?
もしかしたら居抜き物件にすることで思いがけない失敗をしてしまうかもしれません。

私は、居抜き物件の最大のメリットは開業資金を抑えると言われていることに
少し疑問を感じています。

そこで、本当に居抜き物件にしたら安くなるのか?
居抜き物件のメリット・デメリットについて考察していきたいと思います。

【一般的に言われる居抜き物件のメリット・デメリット】h2見出し

居抜き物件にはメリットが多いと言われています。
まずは、居抜きのメリットからお伝えします。

ユニットやレントゲンなどの医療機器が残されている居抜き物件は、
全てを1から揃える必要がないため、開業資金を抑えることができます。

また、内装工事も必要に応じて手直しする程度ですむため、
時間も費用も節約できるメリットがあります。

さらに歯科医院があった場所に居抜きで開業する場合は
そこに来ていた患者さんをそのまま引き継ぐことができるかもしれません。

このように、お金、時間、人といった面でメリットがあります。
では、デメリットはあるのでしょうか?

「居抜き物件のデメリット」

機材が古い可能性がある。
最近の機材は新しくないと使いにくい場合もある為、
古い場合は結局買い替え、リースをし直さないといけないということもあります。

中古機器なのでメンテナンス費用もかかります。
メンテナンスに結構お金がかかってしまうということもあるので
先によく確かめておきましょう。

また立地がよくない場合も考えられます。
居抜きで空いているということは、
もしかしたら患者さんを集患できずに潰れてしまったことも考えられます。

立地はもっとも慎重に、そしてもっとも大事な部分です。
一度契約してしまったら変えられないので
居抜きで入居する前に以前やっていた医院を調べておく必要はあると思います。

【居抜き物件は本当に安く上がるのか?】

メリット・デメリットをお伝えしてきましたが、
実際には居抜き物件は最大のメリットである「安さ」を感じられるのでしょうか?
私は逆にお金がかかってしまうのではないか?と思っています。

例えば、カウンター1つとってもそうです。

スタッフさんと患者さんの目線の高さや、
カルテなどを扱いやすいように収納できるのか?など
細かな作業効率や、患者さんとのコミュニケーションのしやすさ、

さらには、患者さんとスタッフさんとの距離感など計算されたものがあるのか?
なければ撤去し作り直す必要があります。

また、院内の動線や、コンセントの数なども重要です。
院内の内装デザインが使いづらい内装であれば、
スケルトンの時よりも高くなってしまいます。

私は、今の歯科医院の流行で作っている内装であれば
居抜きは辞めた方がいいと思っています。

それは、非常に使いにくい内装になっているからです。
見栄え重視になっているため、余計なものが多いのですね。

開業費用を削減できるかも!と居抜き物件に飛びついてしまったら
思わぬ出費になってしまうということも十分にあり得ます。

【居抜き物件はしっかり見極められないと失敗してしまうことが多い】

歯科医院の物件を探すときに意識したいことは、
開業費用を安くすることが目的になってはいけないということです。
最大の目的は開業して、多くの患者さんへ貢献することですよね?

であれば、先に、どんな患者さんを相手にしていくのか先生の方針を明確にした上で、
チェアーの台数を決めて、その台数に合わせた広さの物件を探すという順番になると思います。

失敗する先生は、開業する物件を探し、
流行りの内装にすれば大丈夫と考えています。

つまり、開業することが目的になっているのですね。
歯科医院だけではなく何でもそうなのですが、開業してからがスタートですよね。

長く続けていくためには、先生自身の治療方針を明確にした上で、
来てくださる患者さんのこと、働くスタッフのことを考えた物件、
内装にしていくことが重要だと思います。

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