歯科内装・開業に関するブログ
4.212023
歯科医院の離職防止に必要な考え方とは?
歯科医院は離職が多い職場と言われています。
その為、慢性的な人手不足を感じている院長も多いでしょう。
離職を防止するためには、「院内コミュニケーションが必要だ!」とも言われていますが、
その前にやっておくべきこともあります。
【歯科医院の離職防止には次のような考え方が重要です】
1:従業員のキャリアアップの機会を提供する
従業員がキャリアアップするためのトレーニングプログラムや
資格取得の支援を提供することで、従業員のモチベーションを高めることができます。
2:従業員のワークライフバランスを考慮する
従業員が家庭やプライベートライフと仕事のバランスをとることができるような
柔軟な勤務時間制度やテレワークなどの提供が有効です。
3:従業員のフィードバックを受け付ける
従業員からのフィードバックを受け付け、改善することで、
従業員が職場に満足しているかどうかを確認することができます。
4:従業員に対する評価と給与の見直し
従業員のパフォーマンスを正確に評価し、適切な給与とボーナスを提供することで、
従業員のモチベーションを高めることができます。
これらの考え方を実践することで、
歯科医院の離職防止に効果的な対策を実施することができます。
これが一般的に言われることでもあると思いますが、
大体これができれば苦労しないと思いますよね。
私も書きながら思っています。
先生も「そんなことは知っている」と思いますよね。
では、上記をおこなっていくためにはどうすればいいのでしょうか。
上記の1つずつから解説していきたいと思います。
「従業員のキャリアアップの機会をなかなか提供できない場合」
毎日忙しい歯科医院さんの場合は、
スタッフへの研修などがなかなかできないといったこともあると思います。
もしあなたの歯科医院でスタッフがスキルアップへの不満を抱えているのがわかる場合でしたら、
スキルアップができないことが離職の理由になってしまいます。
そして、離職の理由でも結構多かったりするのが、
このスキルアップができないから辞めるというケースです。
ですので、もし人間関係は良好なのにスタッフが半年、
1年でやめてしまうということが頻発していたら、
スキルアップができない忙しい環境で働かせているので、
モチベーションが上がらないということを疑ってください。
これを解決する方法は一つだけです。
それは、スタッフを増やす以外ありません。
研修時だけでもいいので、短期でスタッフを採用することです。
このサイトでもお伝えしたことのある、
HANOWA(https://hanowa.net/)さんというサイトを使うと、
1日だけでもスポットで経験豊富な歯科衛生士さんを採用することも可能です。
研修の日程の時のみスタッフを雇うことができるので、
忙しいからスタッフのスキルアップ研修ができない、
外部へ勉強へ行かせることができないということは改善できると思います。
「従業員のワークライフバランスを考慮する」
離職の理由にも多いのが、残業が多いという理由です。
こちらは、分業制の見直しをして、
誰が何をどこまでやるのかという明確な線引きをしましょう。
もしかしたら1人のスタッフだけに押し付けてしまっている可能性もあります。
どんな時に、どんな人が、どんな仕事を行うのか?
というマネジメントを院長が行うことが重要です。
現場任せにせずに、規則とルールを言葉の定義からもう一度見直すことで、
残業を減らすこともでき、スタッフ間の不満も無くなります。
「従業員のフィードバックを受け付ける」
こちらも忙しかったらできないことも多いでしょうし、
ミーティングなどもなかなか時間もないからできないでしょう。
ですが、スタッフとのコミュニケーションをしっかり取ることは重要です。
ですので、ランチミーティングでもいいので、
週に1回程度は、スタッフ一人一人とフィードバックをする時間を作ることも必要です。
スタッフの声に耳を傾ける意識を持っていくことで離職は防ぐことができます。
「従業員に対する評価と給与の見直し」
一部の歯科医院にたまにあるのですが、
給与の評価を『感情評価』になってしまっていることがあります。
『感情評価』とは、好き嫌いで判断して評価するということです。
これでは適切な評価ともいえず不満を持つスタッフはやめていくでしょう。
明確な評価基準を作り、このようなスキルを持っている人は、
ここまでの仕事ができれば評価がアップするなどを明確にわかるようにしておけば、
スタッフのモチベーションも上がるので、スキルアップにもつながっていきます。
『基準を明確にする』ということを最初にやっておけば、
スタッフの不満も減ります。
これらの点を押さえていくことで、
離職を防ぐことができると思いますが、もう一つ大切なことがあります。
それは、働きやすい環境整備です。
スタッフが働きやすい職場であるということは、
患者さんにとっても居心地の良い空間ということになります。
そのため、内装は重要になってきます。
【患者さん、スタッフにも愛される歯科医院の内装で必要な視点】
1:清潔感
施術室や待合室、トイレなどは常に清潔であり、
消毒に十分配慮されている必要があります。
2:広さと開放感
施術室や待合室、トイレなどは十分な広さがあり、
開放感があるようにデザインされる必要があります。
3:安心感とリラックス感
環境やデザイン、色彩などは、
患者さんやスタッフが安心してリラックスできるように工夫される必要があります。
4:設備と機能性
医療設備は最新かつ機能的なものが選ばれる必要があり、
使いやすさや効率性も考慮される必要があります。
5:ストレスフリーな環境
照明や音響などはストレスフリーな環境を提供するように工夫される必要があります。
6:家具配置にもこだわりをもつことが大切です
患者さんに寄り添ったデザインの家具を選んで家具配置を考えましょう。
これらの視点を踏まえて内装を行うことで、
患者さんやスタッフが快適に過ごせる環境を提供し、
医療の質を向上させることができます。
このように、離職を防ぐために最初に必要なことは実は院内設計からでもあります。
内装をどのようにするかでも離職につながるトラブルを減らすこともできるのです。