歯科内装・開業に関するブログ
10.262023
歯科医院が行うブランディング戦略とは?
多くのコンサルタントは歯科医院もブランディングしていくことが必要だ!
と言っていたりします。
ですが、ブランディングの意味をイマイチわかってないコンサルタントも多く、
間違った方法でブランディングしている歯科医院も多いように感じます。
確かに、人口が減少していく日本においては、
歯科医院のブランディングも必要になっていくこともあるかと思います。
ブランディングといえばすごく難しそうに感じますが、実はとてもシンプルです。
【そもそもブランディングとは?】
ブランディングとはどのような意味なのでしょうか?
ネットでは、様々な解釈がありますが、ブランディングとは、
ブランドに対する共感や信頼などを通じて顧客にとっての価値を高めていく、
企業と組織のマーケティング戦略の1つとあります。
また、ブランディングの定義として、常に顧客の期待や信頼に応えるよう行動し、
消費者をはじめとしたステークホルダー(利害関係者)の共感や支持を獲得・拡大していくこと、
またそれに関連する一連の活動のことである。とあります。
ウェキペディアhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0
一方、コンサル系のサイト上では、
ブランディングとは、独自のブランドを作り、
これに対する信頼や共感を通じて、
自社の価値向上や他社との差別化などを目指すマーケティング戦略の一つです。
と一見同じことのように見えますが、コンサル系では独自のブランド作りとあります。
この独自のブランドというのが間違いの元です。
【ブランディングとは誰も知らない独自のブランドを作り認知させることではない】
多くの人が間違ってしまうのですが、
独自のブランド作ってブランディングをすれば売れる!と思っていることです。
独自のブランドということは、誰も知らないということになります。
誰も知らないものであれば、ブランドにすらならないはずです。
大企業でも、毎日2~3のアイテム新製品が発売されています。
しかし、生き残ることができる商品は、年間で多くて3つ程度と言われています。
有名な企業が出す商品でもそのような現状です。
独自の商品を作るというのは間違った解釈です。
では、ブランディングの本質とはなんでしょうか?
【ブランディングの本質とは?】
ブランドの日本語訳から見てみると、
ブランドとは、商品名、銘柄とあります。
では、歯科医院においてのブランドとはなんでしょうか?
歯科医院における商品とは、治療になると思います。
その治療は、どんな治療をするのか?が商品名となります。
例えば、インプラントの専門であれば、
「インプラント専門」がその歯科医院でのブランドとなります。
歯周病を専門に診ているのなら
「歯周病治療」が商品名ということになり、
それがその歯科医院におけるブランドになります。
このブランドへの認識が間違っているコンサルタントが多いので、
ブランドとは、誰も知らない独自のオリジナルを作ることだと指導している場合が多いです。
誰も知らない=誰も買えないということです。
では、ブランディングとは何か?というと、
ウェキペディアに書いてあることが全てで、シンプルです。
「ブランドに対する共感や信頼などを通じて顧客にとっての価値を高めていく」
「常に顧客の期待や信頼に応えるよう行動し、
消費者をはじめとしたステークホルダーの共感や支持を獲得・拡大していくこと」
これがブランディングです。
歯周病治療がブランドと考えた時に、そこの歯科医院で行われる歯周病治療は、
患者さんから共感されて、信頼を集めて、期待に応えることができていれば
自然にブランディングになっていきます。
信頼を集めていくから、信用が得られると思うので、
患者さんの信頼集めがブランディングともいえるでしょう。
その為に、何が必要なのか常に考えていくことです。
そして、ブランディングをしていく上で重要なことは、
どんな患者さんに、何を提供するのか?です。
ブランド化させるために、外観や内装を変わったものにしたり、
ロゴやグッズなどを作っていくところもありますが、
それを行ってもブランド化にはなりません。
大事なことは、先生が、どんな治療方針を掲げて、
どんな患者さんに、どんな治療を提供するのか?
それを決めることがブランドにつながっていきます。
そして、そのブランドを提供していきながら、
信頼と共感を集めていくことがブランディングです。
たったこれだけでいいのです。
治療方針を明確にするというのは内装にも直結しています。
ブランド化、ブランディングを間違ってしまうと内装も失敗してしまう可能性もあるので、
結局は、患者さん目線で考えていくことが大事です。