歯科内装・開業に関するブログ
5.192023
患者のデンタルIQを高める為には、それぞれの患者さんのライフスタイルを知ること
デンタルIQを高めましょう!と言われていますが、
デンタルIQの定義は、歯科治療に関する専門的な知識の高さではなく、
患者さんが、歯とお口の健康についてどのくらい大切に考えられているか
といった、その人の“歯とお口の健康への関心・意識の度合い”を示す言葉
と定義されています。
つまり、
患者さんのデンタルIQを高めるということは、歯科医院側が患者さんへ、
「歯とお口の健康」への興味関心や意識を教育していく必要があるということです。
教育をしていけば、患者さんの予防歯科への意識も上がっていくはずです。
では、患者さんのデンタルIQを高める為には、どんなことが必要だと思いますか?
【患者さんのデンタルIQがなかなか上がっていかない理由】
よくある話では、
「カウンセリングをしっかりする」
「歯科検診を定期的に受けるように啓蒙する」
「正しい知識を持ってもらうこと」
などを実践している歯科医院も多いと思います。
確かに、そのどれもとても大切なのですが、それだけでは患者さんの
デンタルIQは高まっていきません。
その理由は、
多くの患者さんにとって、自分の歯の健康の優先度が低いからです。
最近は少しずつ意識が高くなった患者さんも増えつつありますが、
まだまだ患者さんの歯に対する治療の優先度は低いと思います。
なぜ優先度が低いのか?
それは、仕事やプライベートなどの方が優先度が高いからです。
毎日仕事で忙しい人ほど自分の身体の健康について無頓着だったりします。
そんな人に「健康的な暮らしの為に歯の健康についても考えましょう」と
言ってもなかなか伝わらないものです。
ですので、この優先度を違った着眼点からアプローチする必要があります。
【患者さんのデンタルIQを高めるための着眼点とは?】
多くの人は、歯は痛くなってから歯医者に行く、虫歯が気になったら行く
といったイメージが多いと思います。
中にはホワイトニングという審美歯科的なニーズを持っている患者さんも
いますが、それもまだまだ少数派です。
少数派を多くの歯科医院で取り合っても集患は難しいですよね?
ですので、多数派の患者さんのデンタル IQを高めた方がメリットが
高いことに気づいてもらうのです。
その為に、患者さん一人一人のライフスタイルを知ることです。
カウンセリングでも、患者さんの歯のことだけではなく、
どんな暮らしをしているのか?仕事などはどれくらい忙しいのか?
生活習慣なども気にした方がいいでしょう。
なぜこのようなことが必要かというと、ライフスタイルを把握することで、
その患者さんの優先順位を知ることができます。
仕事が常に忙しい人であれば仕事の優先順位が高いため、
歯の健康についてそこまで高くありませんよね。
なので、歯が痛くなってからしか歯科医院へはいかない人です。
ですが、歯医者へ行かないことによって優先順位の高い仕事に
影響が出てしまうのであればどうでしょうか?
例えば、
営業マンが、最近営業成績が伸び悩んでいる理由が口臭の問題だったとしたら
定期的にケアをして、口腔内をキレイにすることが仕事の成績にもつながる
といった事を伝えられます。
それ以外にも、人前に出る人などは、歯をキレイにしておく必要もあります。
人は見た目が9割とも言われていますので、第一印象はとても大事です。
講師業の人などは、人前で歯を見せることが多いでしょう。
その時に、昔治療したものが黒ずんでいたりしたら見栄えは悪くなります。
これはわかりやすく直接的な表現をしていますが、カウンセリングで、
ライフスタイルなど優先度を把握することで、それぞれのアプローチの仕方を
変えることができます。
仕事の成績と歯の健康を結びつける意識は患者さんにはありませんよね。
なので、そこに気づかせていくことで、デンタルIQに対しての興味関心を
持ってもらい、「歯の健康はあなたの仕事にも影響があるのですよ!」という事を
知ってもらうことができれば、予防治療に対しての優先度も上がっていきます。
その為には、患者さんの話をしっかり聞く。
そして、引き出せるようなカウンセリング技術の向上も必要になってきます。
また、そのカウンセリングに伴う、院長の明確な治療方針の浸透や、
スタッフ教育、啓蒙できる待合室を作ることなども必要になるでしょう。
デンタルIQを高める内装なども今後は考えられると思いますので、
内装リニューアルなどをご検討されている方はお気軽にご相談ください。