歯科内装・開業に関するブログ
7.112023
何度言っても聞かないスタッフへの対処法
毎日時間との戦いで、忙しい歯科医院では、院長が細かなところまで
目が届かないのは当然ですよね。
『スタッフには、自主的に動いて、事前に準備をしておいてほしいと
常に言っています。
それでも、細かい材料の在庫がよく足りなくなる、診療開始時間に
患者さんをお通しできない。
このようなことが日常的に起こっていて、何度言っても改善されずに、
言われてからいつも「すいません」と自分には関係ないこととして
見ているようで、正直クビにすべきか悩んでいます。』
このようにスタッフへの不満はよく聴くことがありますが、はたして、
それは本当にスタッフだけの問題でしょうか?
確かに、何度言っても聞いてくれないスタッフには、
イライラしてしまいますよね。
ですが、実は、これはスタッフの問題ではなく、
院長側の問題だったとしたらどうでしょうか。
と言っても、何も院長が悪いと責めているのではなく、
視点を少し変えて考えてほしいという話です。
【スタッフが行う業務の言葉の意味を明確に決定していますか?】
歯科医院だけではなく、家庭でも、仕事でも、その言葉の意味が明確に
なっていない為に、不満を感じる、感じられることは多々あります。
今回の問題だと、「細かい材料の在庫がいつも足りなくなる。」
何度言っても改善できないという不満があります。
大体の人は、在庫がなくなる前に補充、または「発注してください。」
と注意すると思います。
ですが、これではいつ補充すればいいのかはわからないですよね?
「在庫が何個の時に補充しましょう。」とするとどうでしょうか。
発注しないといけない場合は、1日に材料を何個平均で使って、
発注してからどれくらいの日数で到着するのかも考えた上で、
在庫の個数を決めなければいけません。
もう少し具体的に言うと、1日に材料を30個使うとします。
発注してから医院に届くまでが3日かかるとします。
そうなると、在庫は、最低でも90個は余分に必要になります。
大事をとって150個あれば余裕を持てますね。
なので、この場合は、「在庫が150個を切ったら発注をかけること」と
言わないと、在庫切れを起こしてしまいます。
もう一つの問題も具体的に解説しましょう。
「診療開始時間に患者さんをお通しできない」
これは、院長が考える診療開始と、スタッフが考えている診療開始時間に
ズレがあるかもしれません。
ですので、診療開始時間の定義を決めないといけません。
診療開始時間が9時からだとしたら、
患者さんは9時に予約を入れている場合もあります。
そう考えたら、
最低でも15分前には院内で待ってていただく必要があると思います。
なので、8時45分には、院内にお通して、受付を済まして、
9時には診察ができるようにする。
ここまでが「診療開始時間に患者さんをお通しする」ことの意味になります。
このように言葉の意味を決めることで、どのように、
いつ動けばいいのかが明確になります。
スタッフに何度言っても聞いてくれない理由は、
院長が考えている意図がわからないからです。
なので、スタッフは、自分が考える言葉の意味で行動してしまいます。
これが、スタッフが話を何度言っても聞かない理由です。
【お互いに不満なく仕事をする為には言葉の意味を明確にすること】
全てにおいての言葉の意味を院長は明確にすることを意識しましょう。
今回の問題だけではなく、報告、連絡、相談なども同様です。
どんな時に報告すべきなのか?報告の意味を明確にすることです。
そうするだけで、離職も減り、仕事の効率も良くなるでしょう。
この「言葉の意味を明確にする」ということは、
マネジメントだけではなく、内装などにも重要なことです。
院長が考えていることをしっかり言語化すると、
それを内装にも反映することができます。
ですので、まずは、全てにおいての言葉の意味を明確にすることを
やるだけで売上も上がりますので、一度やってみてください。