歯科内装・開業に関するブログ
9.82023
歯科医院の内装で知っておきたい色の話
歯科医院の内装は最近では大きく変わってきました。
今までは、いかにも病院というイメージの色使いでしたが、最近は、
高級ホテルのラウンジのようなイメージやカフェのようなイメージ、
ポップなカラーなども増えてきました。
このような流行はありますが、実際のところ治療に来る患者さんの
心理効果まで考えられているのか?というとそうでもない場合が
多いように感じます。
本当は、院長が色の持つイメージを理解しながら、患者さんに与える
心理効果も考えて内装を考えていった方が長く患者さんに愛される
歯科医院になっていくはずですが、流行だけを追い求めてしまうと、
壁紙の色やイメージカラーなどで患者さんにマイナスの印象を
与えてしまう結果になる可能性もあります。
【色の持つイメージと心理効果】
色には、見るものに与えるイメージや心理効果があり、
人の感覚や感情に影響を与えると言われています。
また、年代でも好きな色などは異なってくるので、
ターゲット層の年齢でも内装のカラーは変わってきます。
出典:https://iro-color.com/questionnaire/result/color-preference-by-age.html
【代表的な色の心理効果】
【赤の心理的効果】
赤は血液や太陽、炎など生命に直結するイメージが強いことから、
エネルギーの象徴といわれています。
歯科医院では、
赤は血を連想させてしまうので使わないほうが良いでしょう。
【ピンクの心理的効果】
ピンクは刺激が少なく、かわいらしさや健康を連想させます。
花の甘い香りにピンクをイメージする人が多く、幸福感を
与えることもできます。
【オレンジの心理的効果】
近年の調査で、色の中で最も暖かいと感じられる色はオレンジ色
という結果が出ています。
赤よりも強さが薄れ、暖かみを感じさせるため、親しみやすさを
与えることができます。
【茶色の心理的効果】
茶色は植物を育む大地の色であるため、人間にとっても
支えの色であるといわれています。
そのため、落ち着きや安心感、温もりを感じさせます。
【黄色の心理的効果】
太陽の光や穀物の実りの色が黄色であることから、明るさ、
普遍性、エネルギーを感じさせ、喜びや希望、幸福など
ポジティブなイメージを与えることができます。
警戒色としても効果があるため、道路標識で使用されることも多いです。
【緑の心理的効果】
緑は自然そのものを指すことから、安らぎや安心感を与えます。
そのため、癒しを与えたり、興奮を抑えたりする効果もあります。
【青の心理的効果】
青は水や空を連想させることから、冷たく神秘的なイメージを与えます。
また、空や海の広大さから孤独感やクールダウン効果もあります。
【紫の心理的効果】
紫の染料は貴重であったため、その名残りで高貴、高級という
イメージを与えることができます。
また夕焼けや朝焼けの空が、美しく紫に染まることから、
神秘的な印象を与えることもできます。
【白の心理的効果】
白は光によって明るくなった環境を表す色であることから、
純粋で清潔なイメージを与えることができます。
穢れのない白は神の象徴でもあるので、神聖さも与えてくれます。
【黒の心理的効果】
光の白と対する黒は闇の象徴であり、恐怖感や孤独を感じさせる色です。
業界によっては、強さやかっこよさ、高級感の象徴であり、おしゃれで
クールな印象を与えることもできます。
このような心理効果があります。
【使う色を自分のターゲット層に合わせて考えること】
色は患者さんに与える心理効果も考慮してどんな色を内装に使うのかも
考えた方がいいでしょう。
例えば、
ポップな色にすれば子どもが喜ぶと考える方もいるかもしれませんが、
間違って嫌いな色を使ってしまうこともあります。
出典:https://iro-color.com/questionnaire/result/color-preference-by-age.html
流石にここにある色を歯科医院の内装に使うところはないと
思いますが、色は患者さんだけではなく、毎日働くスタッフにも
与える影響があります。
たかが色と思うかもしれませんが、色はとても大切です。
内装を考える時に色のことも考えてみてほしいと思います。
その辺もご相談いただければ、院長のターゲット層に合わせた
内装のプランも提案させていただきます。