自己診断して聞く耳を持たない患者さんへの対処法

医療の現場では特に多いと思う困りごとは、
患者さんが「自分で勝手に診断」してしまって、先生の言うことを
頑として聞かないことではないでしょうか。

特に、ネットで調べてきた知識をドヤ顔で言ってくる患者さんには
頭を悩ませるところだと思います。

「もっとこうした方がいいのにな」などと思っても
話を聞いてくれない患者さんもいますよね。

ただ、先生がこうした方がいい！と思っていても、患者さんが話を
聞いてくれない理由は、自己診断で決めつけていることもあるのですが、
それだけではありません。

実は、自己診断で話を聞かない患者さんの本当の心理の裏には、
違った意図もある場合があります。

【患者さんが自己診断してしまう理由】

患者さんが自己診断してしまう理由は、不安だからです。

自分の症状などの原因を知りたいと考えています。

その不安を解消するために、原因を調べて安心したいからです。

ですが、ネットでの情報はアテにならない情報が多いため、
患者さんは自分に都合の良い症状を見つけ、勝手に自己診断して
安心するためにそれを信じ込んでしまいます。

もう一つは、先ほども述べましたが、
インターネットの情報には、信憑性に乏しい情報が多いからです。

ですので、情報発信する先生は、患者さんの不安を軽減できるように、
エビデンスに基づいた事実をわかりやすく伝える意識を持ちましょう。

【自己診断した患者さんが先生の話を聞かない理由】

自己診断してしまうと自分はこうだ！と信じきってしまうので、
専門家であっても話を聞かないことは多いです。

その理由も、不安からきています。

自分で調べて、わかったつもりでいますが、
「専門家に診断されて、もし違ったらどうしよう。」など
防衛本能も働くので、聞く耳を持たないことが多いです。

これでは、スムーズな治療の足枷になってしまうことも多いでしょう。

では、このような患者さんに対してどのように対処すればいいのか？

それは、患者さんの話を一語一句聞くことです。
不安になっている患者さんには何を言っても通じません。

ですので、
まずは話をしっかり聞き、共感してあげることが一番です。

話をしっかり聞くことで、何に対して不安を感じているのかが
わかるようになります。

その不安を取り除く説明ができれば、
患者さんは先生の話を聞いてくれるようになります。

【聞く耳を持たない患者さんを減らすためには？】

聞く耳を持たない患者さんを減らしていくためには、
常日頃から、「ウチの医院はこんな治療方針で、こんな患者さんに、
こんな治療を行っています」ということを知っていただくことです。

これは、情報発信も同様ですし、最初の問診での説明も重要です。

そして何より、この先生の治療方針は、
歯科医院経営における先生のビジョンであり、理念でもあるので、
院内に反映しておかなければいけません。

内装デザイン然り、治療方針を反映させた院内作りが必要になってきます。

つまり、歯科医院を作っていくには最初が一番肝心だということです。

歯科医院を開けば患者さんが勝手にやってくる！ではなく、
先生がどんな患者さんを相手にして、どんな治療で患者さんの
歯の健康を保っていくのか？

その指針を明確にしておくことが求められます。

ここがブレなければ、
先生の話を素直に聞いてくれる患者さんが集まってくるでしょう。

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