歯科内装・開業に関するブログ
8.292023
歯科医院を開業する場合、人通りの少ない狭い路地での開業はだめでしょうか?
歯科医院を新規開業する際に、立地は非常に悩みますよね。
医療用の物件などもなかなか見つからないし、
医療モールなども賃料を考えると高い。
ようやく見つけた物件は、人通りの少ない狭い路地で、
駐車場は広めなのですが、廃業した歯科医院の居抜き物件です。
「技術力があればネットなどでHPを出したり、口コミなどで
患者さんは集まるように思いますがダメでしょうか?」
内装の前にこのようなご相談をいただくこともあります。
インターネットが普及した今、ネットがあれば立地は関係ないと
言っている人もいますが、立地は重要です。
【人通りの少ない狭い路地での開業でも成功させる為には、
ネットだけに頼ってはいけない】
事前にその立地の周辺を調べることは非常に重要です。
駐車場があっても、その駐車場は道路に対して
女性が車を運転しても入りやすい面にあるのか?
近隣に同業者はどれくらいあるのか?
新興住宅が多いのか、昔からの住宅が多いのか?
など、知っておくことは沢山あります。
稀に、
こんな立地でボロいのに何故か予約でいっぱいという歯科医院も
ありますが、そこを鵜呑みにしては失敗してしまう可能性もあります。
そのような歯科医院が予約でいっぱいになるのには理由があります。
それは、近隣にライバルがいなかったという場合が多いと思います。
【立地が悪くても、ネットでHPを出して口コミなどで
患者さんは集まるって本当?】
アナログな先生が多いと思いますが、
ネットでの集患の方が今は難しくなっています。
その理由は、皆さんネットをやっているからです。
そして、口コミは、患者さんが来てからしか集まっていきません。
技術力が高いかどうかも、実際は患者さんが感じた上で口コミが
広がっていくものなので、患者さんの悩みに対して先生が
どのように治療していくのか?ということが大切です。
技術力は確かに大事なのですが、どんな患者さんに対しての
治療なのかを先に決定していることが重要になってきます。
近隣の商店街や有力者へ挨拶回りし、治療方針を伝えて回ったり
していくことは立地が悪いところでの開業では有効だと思います。
【大切なことは開業する前にどんな患者さんに、
どんな治療方針で歯科医療を行うかを決定すること】
立地の良し悪しも当然ありますが、どんな場所でも先に治療方針を
決定することが重要です。
それは、内装や看板などにも表現することで、患者さんに対しての
アプローチが可能になります。
人通りの少ない狭い路地での開業はだめではなく、事前にライバルの
有無を調べ、どんな患者さんが多いのか?(ファミリー層か、
古くからいるのか?ビジネスマンが多いのか?)などによっても
先生が掲げる治療方針と一致した患者さんがいるかいないかも
先に知っておかなければ、集患は大変になります。
腕が良ければ患者が来るというわけではなく、腕が良いのは、
患者さんが来院してからしか分からないことなので、
どんな患者さんを相手にするのか?を先に決定しておく。
そして、
その患者さんにあった内装、看板などを統一させていくことが
人通りの少ない狭い路地での開業を成功に繋げていくことが
できるでしょう。
居抜き物件であれば、失敗した理由もありますから、居抜きだから
そのまま活用して費用が抑えられるというわけではないと思います。
内装の図面を見た時に致命的なミスがある場合もあるので、
安易に居抜きだから費用が安くなると飛びついては開業してから
余計にお金がかかってしまうこともあります。
ですので、
上記のお話を踏まえた上で、図面診断も先にやっておくほうが良いでしょう。
図面診断は随時行っていますので、お気軽にご相談ください。