歯科内装・開業に関するブログ
7.262022
歯科医院内装工事を業者任せにしていませんか?本当にお金をかけるべき場所とは?
歯科医院の独立開業は院内工事以外にやることが沢山あるので、
新たに開業する先生は忙しく駆け回ることになります。
物件取得から内装工事業者探し、院内デザインや看板デザインなどの
打ち合わせや、求人、チェアーなどの設備、院内オペレーションの構築、
銀行などの融資などやることが沢山ありすぎて、
人に任せられるところは任せてしまうと思います。
特に、医院の内装は、勤め先からの紹介や
クリニック専門の内装業者などに依頼すると思います。
勤めていた院長や仲間の先生からの紹介だから安心だ!
クリニック専門だから安心だ!
と考えて、内装をそのまま業者任せにしてしまいます。
図面を見せられてもよくわからないので、
「最近の歯科医院のトレンドはデザインで魅せる」
という言葉を鵜呑みにして丸投げしてしまう先生もいます。
開業前は忙しいので確かに丸投げしたくなる気持ちはわかるのですが、
私は内装工事こそ先生が一番関わった方がいいと思っています。
プランニングボックス7に依頼してくださる先生は
みなさん図面を理解していただき、内装工事が始まる前から
一緒に院の未来を考えています。
ではなぜ、
歯科医院の内装工事は業者任せにしてはいけないのでしょうか?
この記事では、その理由を解説していきたいと思います。
【内装工事を業者に丸投げにしてはいけない理由】
クリニック専門でやっている業者だと歯科院向けの内装も
多数手がけているから大丈夫と考えている方は多いと思います。
施工事例を見せてもらうとどれもオシャレで素敵な内装なので、
これから開業する先生は「こんな院で開業できたらいいなぁ」
とワクワクするでしょう。
ですが、どれだけオシャレな内装だったとしても、
患者さんがどのように感じるかは別の話です。
オシャレはあくまで価値観なので
患者さんによって印象は変わります。
なので、地域の客層に合わせた内装を考えた方がいいでしょう。
例えば、地方で開業する際に、
東京で流行っているカフェのような歯科医院を作ったとして、
患者さんにとっては敷居が高い!と感じるかもしれません。
地域によって歯科医院のデザインに求めるニーズは
変わってくるはずです。
そして、一番は、業者は院長先生のニーズは満たせるのですが、
患者さんのニーズは満たせないということです。
クリニックメインの内装業者のお客さんは、先生達です。
患者さんではありません。
つまり、患者さんのことを理解していないのです。
患者さんを理解していない人に内装を丸投げしたらどうなるでしょうか?
オシャレに見せるための照明や壁紙、余計なデザインに先生を誘導し、
施工金額を上げることが目的になります。
それは院長にとっては満足するかもしれませんが
おそらく衛生士さんにとって使いにくく、
患者さんからすると「私の歯医者」ではない内装になってしまうはずです。
本来患者さんのことを一番よくわかっているのは院長です。
働く側もスムーズに動けるように、
また、患者さんが何を気にするのか?動線なども踏まえた
スタッフや患者さん目線での動線やカウンター設置なども
院長が考えなくてはいけません。
そこを間違えると取り返しがつかなくなってしまいます。
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【 本当にお金をかけるべき場所とは】
歯科医院の内装でお金をかけるべきところは家具です。
なぜ、家具にお金をかけたほうがいいのか?
殆どの場合、内装業者に依頼することになります。
いわゆる工務店。
この工務店は建築工事でお金を儲けるわけです。
床や壁を作り、建具(扉)エアコンや照明器具、トイレ周りや外壁
そういった工事が基本となります。
そしてそこで利益を確保します。
では家具はどうなるのでしょうか?
自社で家具工場を持っているところは希有です。
家具屋さんで図面を描ける所もかなり少ない。
そうなると、あまり家具のことを知らない所が
今までの事例でこんな感じですよ!と適当に書きます。
また、その部分は外注になるので徹底的に値引きをします。
そうしないと利益が出ないですからね。
しかし、開業した後のことを考えるとコレが逆になります。
建具(扉)とかは普通に開閉出来て当たり前です。
では普段一番使う物はどこか?
それが家具なのです。
例えば水回りや消毒コーナー
受付やキャビネット、カルテケース
普段利用頻度が高い所に限って、値段を落とした粗悪品になりやすい。
また、規格の物で済ませる例が殆どです。
家具を別注で作るとなると家具の図面も必要ですし、
価格もかなり高くなります。
工事業者が、家具の費用で圧迫するような事をするわけがないですよね?
そして、更にこの家具がしっかりとしていないと
直ぐに扉が外れたりズレたり、引き出しが壊れたりします。
そうなると、いくらデザインにこだわっても
ストレスがとんでもなくかかることになる。
また、工事のクレームの殆どは家具にまつわる所です。
このように業者任せにしていると
大切なところを見落としてしまいます。
本当は不要なところにお金をかけてしまうと、予算オーバーになって
大切なところへお金を使えないという事態となってしまいます。
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